運動しても痩せない!という声をよくお聞きします。
アーユルヴェーダでは、肥満は、栄養の通り道(経絡「スロータス」)が消化されずに残っている食べかす(毒素「アーマ」)で詰まっていることで起きるとされています。
また栄養学的にも、体内が添加物などで不健康な状態だといくら運動をしても、備蓄された体脂肪は中性脂肪に変わることなくそのまま備蓄され続けるとされています。
そんなわけで、今回は食前に摂取すると消化力が上げるスパイスをご紹介しようと思います。
「トリカトゥ・チュールナー」
トリ(3つの)カトゥ(辛い味)・チュールナー(粉)というスパイスの調合法。食前に食べ物に振りかけることで消化力を高めます。
材料:ジンジャーパウダー(シュンティ)・黒コショウ(マリッチ)・長コショウ(ピッパリ)
調合:それぞれ同量をよく混ぜる。
効果:消化力促進・増進
容量:1日1~4g
各スパイスの効能と特徴
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生姜
アーユルヴェーダでは「万能薬」とされる。
味覚を向上させ消化力を高める。強壮剤でもある。
- 黒コショウ
実が青いうちに収穫し、干して乾燥させたものが黒コショウ、水につけてから乾燥させたものが白コショウになる。
食べ物の臭みを消して香りを添え、消化を助ける。
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長コショウ(ヒハツ)
脳の働きを向上させ皮膚病、糖尿病、リウマチ、肥満、呼吸困難、気管支炎、便秘などに良い。ピッタを乱さず消化力を助ける辛味のスパイス。
スライス生姜
消化力を高める生姜にレモンと岩塩をつけるだけの食前用スパイス。
食事の20分くらい前に食べると良いとされています。
辛味、塩味、酸味を同時にとることができるため、食の満足に欠かせない6つの味覚「甘味・酸味・塩味・辛味・苦味・渋味」のうち3味をカバーすることができ、食卓に満足感をもたらす効果も期待できます。
①生姜、岩塩、レモンスライスを用意。生姜は500円玉程度にスライスする。
②スライスした生姜にレモン汁をひとふりかける。
③②に岩塩をひとつまみ程度ふりかける。
ご参考になりましたか?
健康的な食事を考える上で欠かせないのがその方の体質、ひいては「消化力」です。
消化力が弱いと何を食べても適切な栄養にならず、脂肪になってしまうというサイクルに陥りがち。また無闇なダイエットは必要な筋肉や骨などの組織から栄養を奪うことにもなりかねないため、特に大人世代には危険です。
アーユルヴェーダでは個々の食卓はその人の消化力に合わせたものにすべしと説いています。
これからも少しずつ、アーユルヴェーダが提唱する健康的な食生活について記事にしていくので、ぜひお楽しみに。
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