ギーはアーユルヴェーダで「有益な食材」の一つとされているバターから作るオイルです。
今回はそんなギーをご家庭で簡単に作る方法をご紹介します。
サットヴァな食品
アーユルヴェーダでは人は食べ物でできているとし、その人に最適な食事について事細かに定義しています。
そしてどの体質の人にとっても良い食材を「サットヴァな食材」とし、積極的に取り入れるように説いています。
中でもギーは最上の生命エネルギーのエッセンスであり私たちの生命の維持に欠かすことができない「オージャス」に近いものとして重要視しています。
ギーは消化によく、精力を与え、体に涼感を与えて組織を柔軟にします。
また声質や肌質を整え、記憶力をよくするとされています。
ギーは無塩バターから不純物を取り除いたオイルで、最も優れたオイルとして、これからの暑い季節に強くなる火と水のエネルギー「ピッタ」を鎮める効果もあります。
慣れると20分ほどでできる作業です。
また作ったものは常温で半年ほど持ち、普通のバターとしてパンに塗ったり、お料理に使ったりすることができます。
用意するもの
- 無塩バター
- コーヒーフィルターやキッチンペーパー、医療用ガーゼなどギーを濾すためのもの
- 容器(煮沸消毒した瓶など。よく水気をとっておく)
- お鍋(慣れないうちは鍋底の色が見やすいものがオススメ)
私は医療用ガーゼを2枚重ねて使っています。
ギーは気温が下がると固まり始めて濾しにくくなってしまいますが、ガーゼだと手早く濾せるのでその失敗がありません。
てっぺんにくぼみを作っておくと、一時的にそこに溜まってからきれいに濾されていきます。
ギー作り方
①
鍋に無塩バターを入れて中火である全体を溶かす。(3分前後)
②
全体が溶けたらいったん火からはずして1分弱くらい覚ます。
③
グツグツ言う音が収まる程度に冷ましたら弱火にかける。
④
途中でアクを取りながら、音が静かになるまで火にかける。
⑤
音が静まり大きな泡が出始めたら鍋底を確認し、焦げがあったら火を止める。
⑥
濾しながらゆっくりと容器に移していく。
⑦
ギーを濾す部分に少しずつ溜めながらゆっくり落としていくと綺麗に濾せます。
⑧
容器に移し終わったところ。
鍋底に不要なタンパク質が残ってます。
⑨
全工程で20分程度で完成です。
私は食用とケア用に分けています。
ご参考になりましたか?
ご紹介したムング豆のカレーやチャパティ、パンを作る時などにも、私はギーを使っています。
ぜひお試しください☺️
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